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岡山県教育委員会 教育長からのメッセージ

教育長メッセージ

 夢を育む「夢育(ゆめいく)」の推進を 

 令和2年度も半分が過ぎました。今年度は、新型コロナウイルス感染症対策を進めながら、たいへん厳しい状況の中でのスタートでしたが、子どもたちの健康と安全を第一に考えながら、子どもたちが学ぶ機会の確保に努めてまいりました。今後も予断を許さない状況が続くでしょうが、皆様とともに知恵を絞り努力を続け、この厳しい状況を乗り越えていきたいと思います。

 さて、令和2年度は、本県の課題である子どもたちの学力の向上や長期欠席・不登校への対応、将来を見据えたグローバル人材やおかやま創生を担う人材の育成など、これまで取り組んできた諸施策について、本県の現状と課題を踏まえ、さらに改善を加え重点化を図りながら推進していきます。

 さらに、本年度は、
(1) 新しい学習指導要領が、いよいよ小学校から全面実施されます。
(2) GIGAスクール構想が実現に向け進み、ICT環境の一層の充実が図られます。
(3) 教職員の働き方改革では、法に基づいた勤務時間の上限への対応が必要です。
(4) 生徒数がさらに減少していく中で、高等学校には一層の魅力づくりが求められます。

 こうした動きを踏まえて、県教育委員会では、所管する県立学校はもとより、市町村立の学校に対しても、県教育委員会の指導主事や学校経営アドバイザーを複数回派遣し、各学校の校長先生方の学校経営マネジメントを支援しつつ、所属の先生方の指導力を高めていく取組を進めていきます。各学校においては、自校の現状を踏まえながら、目指す目標をどのレベルに置き、どのような取組を進めるのかという「明確なビジョン」と「具体的な戦略」をもって、取り組んでいただきたいと思っています。

 そして、こうした取組と併せて、私たちが今年度力を入れて取り組んでいることは、「夢育(ゆめいく)」です。

 私たちの岡山県の教育では、「知育」・「徳育」・「体育」をバランスよく促進し、心豊かに、たくましく、未来を切り拓いていける人材を育成するため、これまで様々な学びを通じて、必要な資質や能力を養ってきました。それに加えて、子どもたちが「夢」の実現への挑戦を通して「自分を高める力」を養う「夢育」に取り組んでいます。

 「夢」という言葉には、将来就きたい職業や、かなうまでに時間のかかる大きな望みといったイメージがあるかもしれません。人生の目標となるような大きな夢を育むことは素晴らしいことですが、「今すぐやってみよう」と思える身近な目標に挑戦していくことも、とても大切なことです。「今はできないけれど、実現したい」ことを「夢」ととらえ、子どもたちがそんな「夢」を育み、挑戦することで、意欲や自信などの「自分を高める力」を養う教育を進めていこうと考え、こうした教育を「夢育」と呼んでいます。

 「夢育」では、子どもたちが多様な経験や多くの人々との出会いの中で、自分からやってみたいと思える「夢」を見つけることを支援します。そして、子どもたちは、「夢」の実現に向かって挑戦していく経験を繰り返しながら、学びに主体的・積極的に取り組むようになり、「自分を高める力」を養っていきます。こうした「自分を高める力」は、数値化できないいわゆる非認知能力であり、知識・技能の習得や、思考力・判断力・表現力の育成にも相互作用的にプラスの影響を与えると言われています。

 このことは、これまで取り組んでいない新しいことをやろうと言っているのではありません。新学習指導要領の趣旨を踏まえ、今、本県でも、子どもたちにキャリア・パスポートを持たせ、それを活用しながら、小・中・高と継続したキャリア教育に取り組んでいます。その流れの中で、特に夢を持つことの重要性を子どもたちに意識させ、小・中・高の繋がりとそれぞれの校種が担うべき役割を教職員がきちんと考えながら、子どもたち一人ひとりの夢を育みつつキャリア教育を進め、併せてグローバル人材やおかやま創生を担う人材の育成にも取り組んでいくことが「夢育」につながっていくと考えています。

  学習状況調査の結果によれば、現在、「夢や目標がある」と答えた岡山県の児童生徒の割合は、小学校6年生で66%、中学校3年生で44%です。私は、この数字の表す意味は、岡山の子どもたちが「夢を持てない」のではなく、「夢と出会えていない」あるいは、これまで「夢について考える時間がなかった」結果だと考えています。夢に出会うチャンスがあれば、この割合はもっと上がるはずです。

 これから岡山県の先生方とともにこの「夢育」を推進し、子どもたちがそれぞれに自分の夢や目標を持つことができれば、学校での学習活動やスポーツなどへの取組も一層意欲的なものになると考えています。

 「夢育(ゆめいく)」は、「You(ユー) make(メイク)...」につながります。子どもたちが「なりたい自分にきっとなる」という強い思いを持てるようになる教育を進めていきたいと思います。

 多くの皆様の御協力をよろしくお願いします。

 

 岡山県教育委員会 教育長 鍵本 芳明

 


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