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竹谷ダム
■ 竹谷ダムの概要及びダム建設の背景(歴史)
【竹谷ダムの概要】
・竹谷ダムは旭川水系宇甘川左支川竹谷川の左右岸加賀郡吉備中央町豊野地先に、宇甘川総合開発事業の一環として建設された、堤高38.0メートル、総貯水容量498千立方メートルの重力式コンクリートダムです。
・昭和62年度から予備調査に着手し、平成4年度から建設に入り、平成15年度に完成しました。
・建設の目的は、洪水調節を行い下流域の氾濫を防止することや、吉備中央町へ水道用水の供給、また農業用水の安定供給、河川環境の保全などです。
【竹谷ダム建設の背景(歴史)】
竹谷ダムは、一級河川旭川水系宇甘川支川竹谷川の岡山県加賀郡吉備中央町豊野地先に建設された多目的ダムです。
宇甘川及び竹谷川は、吉備高原西部の緩傾斜地を流下しており、古くから沿川開発が進み、水田耕作や居住生活が営まれているが、昭和9年の大洪水をはじめ、昭和20年及び47年7月豪雨では、多大なる被害が生じたため、地元住民は抜本的な治水対策を望んでいました。また、平成6年はかつて無い渇水により以前から使用していた井戸も枯れ24時間断水が110日間続く状態となり極めて深刻な水不足の問題になっています。
さらに、吉備高原都市の建設に伴い周辺地域において水道用水の需要の急増が予想されるなど治水安全度の向上と新たな水資源の確保を目的として生活貯水池竹谷ダムが建設されました。
竹谷ダム及び貯水池の諸元
ダム | 形式 | 重力式コンクリートダム |
堤高 | 38.0m | |
堤頂長 | 199.0m | |
堤体積 | 60,500m3 | |
堤頂の標高 | EL.317.5m | |
常用洪水吐 | 一面ベルマウスB1.15×H1.15×1門 | |
非常用洪水吐 | 自由越流B16.3×H2.0×1門 | |
利水放流設備 | ジェットフローゲートΦ100×1台 | |
貯水池 | 集水面積 | 2.7km2 |
湛水面積 | 0.04km2 | |
総貯水容量 | 498,000m3 | |
有効貯水量 | 444,000m3 | |
洪水調節容量 | 277,000m3 | |
利水容量 | 167,000m3 | |
堆砂容量 | 54,000m3 |
■ 竹谷ダムの役割
竹谷ダムの治水
ダム地点の計画高水流量32m3/secのうち、22m3/secの洪水調節を行い、竹谷川及び宇甘川沿川の水害を軽減します。
竹谷ダムの下流に、左のような看板を所々に設置しています。ダムに貯まった水が流れ出る時には、サイレンや放送でお知らせしますので、その時には河川に近づかないで下さい。 |
竹谷ダムの利水
・水道用水
吉備中央町に、水道用水として1000m3/日の取水を可能にしています。
・既得用水の安定化及び河川環境の保全
竹谷川及び宇甘川沿川の、既得用水の安定供給及び河川環境保全のための流量を確保しています。
■竹谷ダム周辺施設のご案内及びイベント情報
■ 竹谷ダム位置図
住所 加賀郡吉備中央町豊野4844-3